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森永卓郎さんのこと

書籍 『結局、いいかげんな人ほどうまくいく』の帯には、森永卓郎さんの推薦文が載っています。

誰に推薦文をお願いしようかとあれこれ考えました。

森永卓郎さんは、経済評論家という立派な方ながら、

テレビなどで見せる素顔はとてもお茶目。

なおかつラジオに出るときに台本を読まないとか、ガラクタのようなものをたくさん集めていたりと

結構いいかげんな一面がある方でした。

 

実は森永さんには、2007年にインタビューをしたことがあります。

「大人の愉しみ」というテーマで、集めているモノについてお話を伺いました。

インタビュー開始直後はまったく笑わず、お堅い人なのか機嫌が悪いのかとビクビクしましたが、

モノの話が進むにつれて、「あの」森永卓郎が目の前にいました。

気さくでお茶目でサービス精神豊富。

私は、たちまちファンになりました。

 

そんな記憶があったため、推薦文を書いていただくのは

森永さん以外にいない!と思ったのです。

 

そして、編集者から森永さんにお願いしたところ……。

なんと、1時間もしないうちに文章が送られてきたのです。

 

「いい加減さは柔軟性を生み出す」。

 

昨年末の話です。

森永さんは闘病中で、ものすごいスピードで本を書きまくり、

ラジオにも出ていました。

そんな中で、このスピードです。

驚き、感激しました。

 

本が出たらぜひお会いして感謝を伝えたい。

そう思っていました。

 

しかしそれは、叶いませんでした。

 

森永さんがくださった言葉は、

今回の本で私が伝えたかったことをすべて表現しています。

いいかげんでいることは柔軟になること。

柔軟になるとストレスもたまらないし、

摩擦も起こらず、いろんなことがスムーズに行くようになります。

 

なぜそんな象徴的な言葉を一瞬で考えられるのだろう。

やはり天才だったのだろうなと、思います。

 

森永さん亡き今、私にできるのは

この言葉を多くの人に伝えることです。

真面目で疲れている人たちに

言葉を届けていきます。

 

森永卓郎さん、本当にありがとうございました。