社員のメンタルが気になる。
最近、体調を崩して休職する人が増えてきた。
職場の雰囲気がどこか重たい。
なにより、自分自身もどこか疲れている気がする――
人事の方から、そんな声をよく聞きます。
でも多くの場合、その「疲れ」を誰かに話すこともなく、
飲み込んだまま日々の業務を回しておられるのが現実です。
人事は、誰かの相談に乗ることはあっても、
自分が誰かに相談する機会はほとんどありません。
社員と会社、現場と経営。
両方の間に立ち続け、矛盾や葛藤を一身に受け止めながら、
それでも冷静であろうとする――。
その姿勢に、私は本当に頭が下がります。
でも、だからこそ思うのです。
~人事こそ、自分の心をケアしていただきたいと~。
ストレスは、「弱いから」ではなく、
「ちゃんと向き合っている人」ほど感じやすいものです。
見て見ぬふりをしない。
人の気持ちに寄り添う。
何があっても、淡々と役割を果たす。
そういう人ほど、気づかぬうちに、自分の心を後回しにしてしまいがちです。
でも、心の疲れは、いつか身体にも、判断にも、言葉にもにじみ出てしまいます。
それが悪いわけではありません。
ただ、「気づいたとき」が、ちゃんと立ち止まってもいいタイミングなのだと思います。
あなたが自分のことを大事にできたとき、
まわりの人にも、もっと自然に優しくなれます。
誰かのために頑張っているその姿は、とても尊い。
でも、あなたの心も、同じくらい大切です。
この文章が、少しでもあなたの肩の力を抜くきっかけになれば嬉しいです。
必要なときは、どうかひとりで抱え込まないでくださいね。