人が辞めない会社は、人間関係が良好だと前回、書きました。
人間関係の基本は、あいさつ。
ということで、私が出会った人のエピソードをご紹介します。
ある市役所の課長さんと話したときのこと。
その課のストレスチェック結果が素晴らしく良好だったので
いろいろと秘訣を聞きました。
すると課長さん、こう答えました。
「毎朝、メンバー全員に、おはよう+ひとことをかけています」
なーんだ、そんなこと、と思いましたか?
実はその課のメンバーは、80名ほどいるんです。
その全員に、課長さんはあいさつを自分からしているとのことでした。
なかなかできることじゃないです。
でも、やっている。
だからでしょう、ストレスチェックの「人間関係」の項目の値が非常に高く出ていました。
課長さん、
「何かあったらすぐに相談に来てくれます」ともおっしゃっていました。
上司自ら声がけしているから、
メンバーも話しやすくなる。
あたりまえのことですが、
これができない人、意外と多いと感じます。
「あいさつは目下の人間からするものだ」という勘違いをしていませんか?
目下の人からあいさつされても
「おお」とか首を小さく動かすだけとか、
そんな態度を取っていないでしょうか。
地位がどうであれ、
すべての人間は対等です。
「実るほど頭が下がる稲穂かな」という言葉の通り、
上に立つ人ほど頭を下げることが大事なのです。
それが結果的に、いい職場をつくります。