社員が辞めてしまうことに悩む経営者、人事は少なくありません。
せっかく育てた社員があっさり辞めていくたびに
がっくりと肩を落としている人も多いでしょう。
私も、関わった方が辞めたという話を聴くたびに複雑な気持ちになります。
転職があたりまえの時代ですから、
人が入れ替わるのは珍しいことでもないし、悲しいことでもないのかもしれません。
けれど、
大切な社員に、できればずっと長くいてほしいと思わない人はいないでしょう。
では、社員が辞めないために何ができるのか。
私はこれまで約1000社のメンタルヘルスケアに関わってきましたが、
その中には離職率が低い会社がいくつかありました。
その共通項は…
人間関係がいい、ということでした。
なんだそんなことか・・・と思いましたか?
でも、
結局、人を支えるものは、「つながり」なんです。
仕事がつらくても、助けてくれる、励ましてくれる仲間がいる。
だから頑張れる。
能力が足りないかも、向いていないかもしれないけど、
優しい人たちに囲まれているから転職は考えられない……。
そういう人たちに、何度か話を聴いてきました。
逆に人間関係がドライだったり、
人を大切にしていない会社は、
さっさと、あっさりと、人が辞めていきます。
まあ、考えてみれば当然です。
ですから、社員を大切にするというあたりまえのことを
地道に実践していくことが、確実な方法と言えます。
あいさつをちゃんとする。
公平に評価する。
人として尊重する。
組織においては
コミュニケーションは上から下に流れていきますから、
上に立つ人がそういうふるまいを続ければ
必ず職場は変わります。