まもなく、新入社員を迎える季節がやってきます。
研修ではビジネスマナーやコミュニケーションなど、
多岐にわたって教育をしていらっしゃると思います。
メンタルヘルスに関しては、
ベーシックなストレスマネジメント教育に加え、
最近ではレジリエンスを教えてほしいというオーダーもたくさんいただいています。
内容が充実してきているのは素晴らしいことです。
ぜひそこに、新たに加えていただきたい内容があります。
それは、「相談力」です。
もちろん、報連相を教えている企業もあると思います。
しかし、それぞれの具体的な方法を教えているでしょうか。
特に相談。
「早く相談しましょう」「こまめに相談しましょう」と
人事も上司も先輩も口を揃えて言いますが、
そもそも相談ってどのようにすればいいのでしょうか。
相談の仕方を、私たちは具体的に教えてもらったことがありません。
わからないのです。
なのに、「しなさい、しなさい」と言われます。
それに加え、日本人は他者を慮る傾向が強いもの。
「忙しい人に話しかけると迷惑をかける」
「相談すると手を煩わせる」
と、相談を躊躇する人が、実はとても多いのです。
相談できなければ、悩みを抱え込みます。
仕事も抱え込んでしまいます。
それによって、メンタルヘルス不調に陥る人も少なくありません。
ですから、相談の仕方を丁寧に教えるのです。
そうすれば、やり方がわかるだけでなく、
「相談して良いんだ」という意識も生まれます。
職場コミュニケーションが希薄になってきているからこそ、
基本的なことをちゃんと教えることが重要です。