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ゆるブラック職場

ゆるい職場

ゆるブラック職場。

 

こんなキーワードを最近よく耳にします。

業務量は少なくてラク。

だけど、だからこそ

やりがいを感じられない。

叱られたこともなくて

成長できる実感がない。

――このような職場のことを表しています。

 

仕事がきついと辞めてしまうから、

若手には残業させず、大きな負担も与えず、

大事に大事に育てている。

先日も

「新入社員様」ということばもあるくらい、

今の若手は大事にされています。

 

だけれど、当の若手たちは、

物足りなさを感じています。

 

私自身のことを振り返ると、

新人時代から30代半ばぐらいまでは

とにかくがむしゃらに働きました。

この仕事が自分に合っているか?などと考える暇もなく、

目の前のことを必死にこなしていました。

仕事はかなりきつかったものの、

だからこそやりがいを感じていたし、

失敗を重ねることで成長したとも感じます。

 

それがいいとは言いませんが、

きついこと、苦しいことがあるからこそ、

人は成長を感じられるをいうのも事実。

そういうチャンスを与えてもらえないのは、

まさに飼い殺し状態と言えるでしょう。

 

若手が辞めるのは(若手に限らずですが)、

仕事がきついからという単純な理由ではありません。

それに、

「残業はいとわないので、早く仕事ができるようになりたいです」と話す若手にも、

私は会っています。

彼らは、仕事をちゃんとしたいのです。成長したいのです。

 

壊れないように箱に入れるのではなく、

箱から飛び出して自由に駆け回ってもらえるよう、

元気に育成していただきたいと思います。